早朝撮影した自宅付近の写真を交えながら
GRの感想を語りたいと思います。
さて、GRを購入したのは発売日の5月末
沢山使い込んできたのでまだ3ヶ月しか経ってないのか・・・
という感覚。
実はRICOH GR Digital Ⅳ開封レビューを書いた日が
9月31日なのでGRDと出会ってからまだ1年経過していない。
GRDを購入してから約8ヶ月後
GRを使い始めたわけだ。
恥ずかしい話だが、GR DIGITAL4を購入したときは
カメラに関する知識は皆無で、絞り、Sスピード、ISOなど
全てカメラまかせで撮影していた。
しかし、GRD4はカメラまかせでも
すっごく綺麗に撮影出来て自分の写真の腕が
上がったと思い込んだ。
また、GRD4で撮影した写真をiMac27incの大画面で見たときは
ほんとにコレがコンデジか!?と疑問に思ったものだ。
そのお陰で【カメラ】という趣味が増え
3日坊主の自分でも
1年近く写真を続けることができ、
多くの人との出会いを得ることが出来た。
ブログの記事もGRネタで沢山書けた。
いまはGRD4は机に置きっぱなしで
GRだけ毎日持ち歩いている。
ほとんど使ってないがGRD4は愛着があるので
売ろうにも売れずにいる。
完全に観賞用になっている。
過去の話はこれくらいにして、本題のGRの感想を。
先ほど、お話したようにGRD4の写真映りは
写真の知識が皆無の自分でも、びっくりするような映りだった。
しかし、GRはGRD4のような感動はなかった。
GR新製品体験 オフ会に参加してみた。で
初めてGRを手にし撮影した時は
『確かに綺麗に撮影できている!』
と感じた。
しかし、ただ『綺麗だな~』という感じだけだ。
イメージセンサーサイズが1/1.7からAPSCサイズになり
一気に一眼レフカメラ並に画質が向上した。
なぜだろう、、、
綺麗に撮れているのに感動しない。
人それぞれ表現方法は異なるが
『味がない』ということだろうか。
GRD4はコントラストが高く、非常にシャープにカリッとした写真が撮影できる。
それに対してGRはナチュラル。
GRは自分が見たままの映像をそのまま切り取る。
GRは何も誇張しない。
現場の空気をそのまま写真に反映させる。
私の場合、RAWは使わないどころか
写真の補正も行わない。
面倒臭いからだ。
傾き補正や、人物が写っている写真を
アップするときには、顔の部分だけ省いてトリミングしたり
ブラーエフェクトをかけるが
基本はJPG撮って出しである。
写真関連のセミナーに参加すると
RAWで撮影する人が多くて感心する。
多分、RAWで撮影後、PCで露出やホワイトバランスを補正するのだろうけれど
RAWだけにディスクが重くなるだろうし、データ管理に苦労するのではないだろうか
と思う。
私は写真データは毎日のように増えるので
撮影サイズはMに設定している。
これで十分だと思ってる。
いつからか、GRD4で感動した【画像エフェクト】も使用しなくなった
【ブリーチバイパス、ハイ・コントラスト白黒】
パンチの効いた写真が撮影できる画像エフェクトだ。
ここ数ヶ月、GRの画像設定はノーマルのみ。
画像エフェクトを使わなくなった理由は
写真を誤魔化さないためである。
画像エフェクトを使ってしまうと
平凡な写真でもカッコよく見えてしまう。
ハイ・コントラスト白黒は特にその傾向が強い。
下手な写真を上手く撮れたと自分が勘違いしないために
ノーマルで撮影するようにした。
GRD4ではノーマルで何のエフェクトを付けなくても
素晴らしい写真が撮れていた。
しかし、GRでは単に綺麗な写真になってしまうので
どうにかGRでGRD4の味が出るように設定をあれこれ変えて
トライ&エラーを繰り返す日々が続いた。
そんな日々を繰り返すうち季節は夏になり、外は灼熱地獄。
GRを持って外に出かけるのも嫌になってくる。
写真を撮らない日々が何日か続いた。
ふと、こう思った。
『もう、GRD4の写真映りを求めるのは止めよう』と。
原点に戻った。
『原点に戻る』というのは
GRD4の映りを忘れ
先入観なくGRの映りを観ることである。
本来、GRはどんな写真が撮れるのか。
GR購入後3ヶ月目にして気がついた。
『悪くない。』
なにも誇張しないそのままの風景、色
こんな言葉を最近知った。
『期待色と記憶色』
デジタル写真論
”記憶色”とは、
撮影者がある風景や被写体を撮影した時、
自分の脳に記憶されるその情景の色の事。
”期待色”とは、
写真や印刷において、「こういう色に出来上がって欲しい」
と 期待している色の事。
レタッチの本当の意味を理解する参照
たぶん、GRは”期待色”にならない
GRD4の方が期待色に近いか
それを上回っている。
GRで撮影した後、”撮影した色の記憶”がハッキリ残っているうちに
PCのモニタなどで色を確認してみるとよく分かる。
GRは忠実に撮影した時の色を映し出している。
誇張なし。
素っ裸の状態だ。
誤魔化しは効かない。
要はこの”色”を受け入れられるかどうかだ。
期待色が出ないこの色を
私は3ヶ月近く
この色じゃない!とガカ〜リしていたわけだ。
GRDからGRに移行した人よりも
先入観なくGRを使い始めた人のほうが
幸せになれるかもしれない。
先入観なくまっさらな状態で
GRの色を受け入れられるからだ。
設定はPオート
撮影時、露出の上げ下げや絞りを変えるだけ
ホワイトバランスはオートのまま。
カメラまかせで撮る。
GRを使い始めた頃
『GRはカメラに詳しくないと使いこなせないカメラだ』
と思い込んでいた。
しかし、そんなことはない。
そのままシャッターを押せば誰にでも綺麗に撮影できる素晴らしいカメラだ。
GRとGR DIGITALⅣの電源ON/OFFスピード比較の記事で紹介したが
GRの起動の速さ、フォーカススピードの速さは快適である。
ここの評価は非常に高い。
スナップ写真はスピードが命だ。
と思う。
長々と感想をお伝えしましたが
3ヶ月経った今ではGRが出す色を非常に気に入ってます。
GRD4とGRの比較の参考になれば幸いです。
今後も、GRの撮影写真をダーフク.comで掲載する予定です。
次の総レビューはまた3ヶ月後に・・・
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